毎週土曜日 11:00-17:00 OPEN
JR近江八幡駅北口より
近江鉄道バス長命寺行き「小幡上筋」 下車徒歩5分
TEL:080-4024-3430 E-mail:digs80000@yahoo.co.jp
2011年01月31日
世界湿地の日を祝う
1/29DIG’Sリレートークにて、「世界湿地の日を祝う」が無事開催されました。
おめでとうメッセージ動画を
You Tubeにアップできましたら、またURLをお知らせいたします。→世界湿地の日2/2バースデー
参加して下さった方々は、西の湖に4代続くヨシ屋さんからお二人、
近江八幡の財産を守って来られた方々、西の湖のほとりで調査・研究を続けてこられた方、
西の湖のそばに暮らす親子さん(キッズ学芸員に参加者くん)、西の湖に興味を持って来られた方、
そして学生、須川先生合わせて16名でした。
幅広い年齢層となりました!
開催中の様子です。
1須川恒先生「ラムサール条約の40年の歴史と世界湿地の日」をお話し下さいました。
先生のご専門の琵琶湖に飛来する雁、
西の湖に営巣するツバメなど、(※ツバメは西の湖で営巣はしないで、
軒先で営巣する皆さまご存じのツバメが、営巣終了後、秋の渡り前
まで、西の湖のヨシ原を、夜のねぐら場として利用する)
湿地に来る渡り鳥についてもお話し下さいました。
2学生川内が「西の湖の研究に取り組んで」ということで、西の湖の文献数、
年代の考察から分かったことをご報告させていただきました。
ここ10年来、内湖の機能や生物多様性が見直されていることが分かりました。
しかし、違った見方をすると水質の改善は見られないまま、
人の関心は1980年代の公害問題意識から、根本原因をそのままにして
2000年代良いこと・きれいなものだけに目を向けているのではないかと考察しました。
3学生川合さんが「キッズ学芸員のCOP10西の湖エクスカーションについての発表報告」で、
キッズが何を学び、何を海外のお客様に発表したのか、写真や動画をかねて説明してくれました。
川合さんが現在取り組んでいるサウンドスケープの報告や、今後についてもお話がありました。
リレートークが終わって、改めて西の湖へ行ってきました。
リレートークの感想とともに、冬の西の湖をご紹介します。
いま西の湖では、ヨシ刈の風景と鳥の観察が楽しめます。
やり残していた八幡山から西の湖を見るという念願をかなえました。
八幡山の向こうに西の湖が見えます。
水郷周辺に、クリーム色にふさふさしたところがヨシ帯です。
至るところで、ヨシ刈がされていました。実際見るのは初めてでした。
すみません;私です。
ヨシ刈をしているそばで撮らせていただきました。
私の身長は153cm。西の湖のヨシは4m近くまで伸びることが特徴です。
琵琶湖周辺のヨシは2~3m。
「ヨシほどに素晴しい植物はないと思うくらい」とヨシ屋さんは話して下さいました。
私の発表は、地元の方々を前にした瞬間、研究というものがやりっぱなしであることを感じました。
研究は興味のある人しか見ない、結果・提案が繁栄された例は数少ない。
そのような結果が出て、さて、どう提案するか。まさにその結果の状況に私はいるのです。
みなさんの存在感が、西の湖の存在感に感じられました。
西の湖との関わりがたくさんあった当時をうらやましいと思うのは私だけでしょうか。
人間と自然が仲良くやっていた。
今は、どう活用したらいいか、必死に知恵を搾り出している状態です。
今回私が、集めた文献はきちんとストックし、さらにそのストックが色々な方によって大きくなって、
西の湖の情報を知りたいときにすぐ手にできて、西の湖の保全・活用が促進する一部になるように考えます。
そして、大事なこと、楽しいことは、キッズ学芸員プロジェクトのように
次世代への継承、子どもたちが自然とふれあい豊かな心を育む機会が西の湖であってほしいということです。
夏には魚釣りの車が並ぶ通りです ↑ 。
冬はルアーの代わりに、鳥を観察・写真を撮る超望遠レンズが立ち並んでいました。
この光景にもビックリしました。
正直、冬は寒くてサイクリングには来たことがありませんでした。
でも冬は、ヨシ刈に野鳥観察で楽しめるのです。
素人の私でも、明らかに色々な鳥が増えていることが分かりました。
そして、観察している車が多いこと!!!!
須川先生のお話から、渡り鳥のことを考えると、世界とのつながりを考えるのは簡単に思えます。
渡り鳥にとって、羽を休める場所、餌を食べる場所、子育てする場所がなくなると大変です。
しかし、このラムサール条約=鳥のための条約というイメージが強いことを
どうにかしなければならないというのが今回の須川先生プロデュースのDIG’Sラムサールブースでした。
湿地は鳥だけではなく、魚のすみかでもあります。
湿地の環境は水を供給する山の環境も守らなければならない、
湿地は自然の豊かな水の貯留地、湿地は下流域・海まで育んでいる。
世界各地の人間の生業も湿地が提供している。
などなど、湿地を守る重要性をラムサール事務局さんがホームページをはじめ、
解説書などで正しい理解を発信しています。
世界湿地の日が毎年設けているテーマにそってポスターが作られ、
そのポスターを印刷したものをDIG’Sに展示しました。
その意味は、少しでも多くの人に湿地のこと、湿地を守るということが、
どのように人間の生活に関わるのかを知ってほしい、考えてほしいというのがブースの意味です。
権座(ゴンザ)のあたりです ↑ 。
大きな琵琶湖と小さな西の湖
琵琶湖は大きさだけで誰もが感銘をうけます。
それに比べて西の湖は小さい。
でもラムサール条約で琵琶湖の追加登録を受けました。
地元の方が「私たちは西の湖と琵琶湖を切り離して考えない。一つ。」だとおっしゃっていました。
今回の小さな会ですが、発信させていただくことで
琵琶湖の周囲や、日本各地、世界各地で、湿地(地元の良さ)を保全・活用していらっしゃる方々の
情報共有や元気が出て、ますます活動が促進していくことを願っています。
今回、「世界湿地の日を祝う」を開催するにあたり、全面的にご協力して下さいました須川先生、
お忙しい、お寒い中参加して下さったみなさん、ありがとうございました。
ブログで応援してくださっているみなさんも
いつもありがとうございます。
ラムサール条約は40周年!!
40th of Ramsar Convention !
ラムサール条約は40周年!!
世界湿地の日おめでとう!
第3回 リレートーク